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外国人・海外文化

日本とアメリカの職場環境の違い

投稿日:2020年2月3日 更新日:

日本とアメリカの職場環境の違い

僕は今まで、日本、アメリカ、オーストラリアにある、いくつかの飲食店で働きました。

国によって法律等も違いますが、まず、大前提として、その店がどこの国にあるかよりも、その店のオーナーがどこの国の人なのかの方が重要です。

たとえ、海外に店があろうとも、オーナーが日本人であれば、その店は日本にある店と大差はないです。

話は戻りますが、今回はわかりやすく、日本で働いた店とアメリカで働いた店(アメリカ人経営の店)の比較を行いたいと思います。

日本はルールでがんじがらめ

日本も店によって違いますが、僕が今まで働いた店の中で1番ルールががんじがらめだった時のお話をします。

その店は、全ての行動において、マニュアルで決まっていました。

その店はチェーン店であったため、店舗による差異をなくすのも目的の1つでした。

布巾を絞った後の布巾のグラム数まで決まっており、もはや、会社が人間をロボットに変えていくように感じてしまいました。

上の人たちは、ルールがない箇所を常に探し、全てにおいてルール設定をしていました。

この店はやり過ぎだなと思いましたが、大小はあれ、日本では、ルールがあり、ルールに従うのが当たり前と言うのが日本です。

一方、僕がアメリカで働いた店は真逆で、ほぼルールはありませんでした。

ルールがないなんて、自由でいいなと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、測りを置く位置も決まっていないため、測りを使う時は、測り探しから始まります。

店が大きかったため、測りが見つからない時もありました。

そして、僕が同僚に言われたことは、「毎回、測りなんか使って、測りが見つからない時はどうするの?」と言われました。

「ボウルでも何でもいいので、常にあるもので、代用できるようにしておいた方が良い」と言われました。

そもそも、測りが見つからないというのは、スタッフが盗んでしまったケースも多くあるのです。

マネージャーに相談しても、買ってもどうせすぐなくなるから、もう買わないと言われたりもしました。

もちろん、測りを使わなければ、毎回、味に差が出てしまいます。

ただし、そんな細かいことを気にしないのもアメリカです(日本は良くも悪くも細か過ぎ)。

アメリカは、自由過ぎるので、自分自身が強くならないと、本当にやっていけないです。

それは、まるで、森の中で暮らすかのようです。

また、メニューについても、詳細が決められていませんでした。

例えば、「この寿司は、アボカド とキュウリどっちを入れるの?」と、同僚に聞いたことがあります。

そしたら、こう言われました。

「あなたは、シェフでしょ?何で人に聞くの?価格は決まっているわけだから、自分がこの価格を払ってでも食べたい物を作ればいいだけだよ。それがシェフだよ。」

と、言われました。

アメリカはマニュアルがないため、常に自分の頭で考えて行動しなければなりません。

マニュアルで決められているということは、ある意味、頭を使わないので、楽であるのかもしれません。

お客様の定義

日本で宗教は深く浸透していませんが、日本では、お客様は神様です。

神様に接客するので、全ての言葉使い、行動を変えなければなりません。

お客様の前に立つ時は両手を前で組む、お辞儀は45度、物を渡す時は両手で、など。

一方、アメリカは、お客さんと店員の関係は一対一です。

下に見ることも、上に見ることもありません。

対等です。

あまり親しくない友達と接する関係が近いかもしれません。

もちろん、常連客となってくると、親しい友達との接し方に変わってきたりもします。

立場が対等なため、気を使い過ぎることがないため、楽です。

お客さんが店員に、日本のような完璧な対応を求めてくることもありません。

そのため、日本で働くと、お客さんを横柄に感じてしまうことがあります。

日本人が、「◯◯(お店)の対応は悪かった」、などと上から目線でお店を評価付けするのも日本ならではかもしれません。

まとめ

日本とアメリカの職場環境は真逆です。

どちらが良いかは人それぞれだと思います。

ただ、僕が言えることは、日本で長く働いてきた人は、アメリカで働くのは大変でしょう。

逆に、アメリカで長く働いてきた人は、日本では働くのは大変でしょう。

ただし!

お客さんになるなら、日本がベストです笑

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プロフィール

Keisuke Kobayashi

日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国で寿司職人として働く

現在は、日本でサラリーマンをやっています

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