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理由を聞くまでは相手を否定できる権利はない

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理由を聞くまでは相手を否定できる権利はない

世の中には、さまざまな考え方があります。

良くある例え話に「円すい」の話があります。

円すいを横から見て、「あれは三角だ」と言う人から、円すいを上から見て「あれは円だ」という人がいる、という話です。

要は、物事は視点が変わるだけで、見方が全く異なるということです。

雇用主と雇用者の関係性、収益と費用の関係性、新型コロナウイルスで言えば、ウイルスを減らすこと(外出自粛)と経済へのダメージ(働けない)の関係性、世の中にはこのように対になっていることも多いです。

いろいろな人が、いろいろな視点から物事を言い、ぶつかり合います。

 

僕は、アメリカとオーストラリアに住みましたが、そこでも、あらゆる分野での「違い」を目の当たりにしてきました。

「それは間違っている」と言って、頭ごなしに否定することは簡単です。

しかし、なぜそう思うのか、なぜそのような考えに至ったのかを聞いてみると、自分には存在しなかった視点から物事を見ていたりすることが多いです。

そのような経験から僕が思うのは、「相手がその意見に至った理由を聞く前に、相手を否定する権利はない」ということです。

相手の意見と理由をセットとして聞いてから、初めて、相手を否定できる権利が生まれます。

実は、この考え、外国人はみんな当たり前に持っています。

例えば、僕が以下のようなことを外国人に言ったとします。

「日本では食べる前に、いただきますって言うんだよ。」

ほとんどの外国人はこう答えると思います。

「何で?」

これは、単に興味があって聞くケースもあるかもしれませんが、理由を聞かないと何とも言えない、というのが外国人の本音だと思います。

しかし、日本人は、相手の意見の理由も聞かずに、日本の常識から判断して、「それはおかしい」と否定する人が多いです。

理由は簡単で、日本と言う島国で、日本人とだけ関わってきた僕たちは、「日本の常識」しか受け付けない体質になっているのです。

そのため、日本では、大多数の意見が正解で、出る杭は打たれるのです。

僕が海外に住んでいた時も、外国人が日本人のことを「narrow-minded(偏狭な考え)」と言っているのを何度か耳にしました。

日本の常識が正しいと思い、世界の意見には聞く耳を持たないからです。

今後、あなたが日本で日本人とのみと関わっていくのであれば、それで全く問題はありません。

ただし、もし、あなたがグローバルに活躍していきたいと思っているのであれば、改めた方が良いでしょう。

常にゼロベースで相手の意見とその理由に耳を傾けること。

それが、あなたの視野を広げ、あなた自身の成長へと繋がるでしょう。

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プロフィール

Keisuke Kobayashi

日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国で寿司職人として働く

現在は、日本でサラリーマンをやっています

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