「映画や海外ドラマを使って、楽しく英語を身に付けたい」という人も多いかもしれません。
「楽しく」ということは、言い換えれば「苦労しないで(ラクをして)」と言い換えられます。
しかし、英語は決してラクをして、身に付けられるようなものではありません。
多大な努力が必要です。
結論から言います。
映画や海外ドラマは、
・英語の勉強のモチベーションアップのため
・TOEIC900以上のレベルの人が、さらなる英語力の向上のため
・TOEIC900以上のレベルの人が、英語力を維持するため
これらのために使うべきものです。
これから英語力を伸ばしたい人(具体的にはTOEIC900未満の人)が「勉強で」使うものではありません。
まずは、教材を使って勉強をしましょう。
以下、その理由を詳しく説明します。
英語の習得はとても長い道のりです。
その長い道のりを進むためには、「モチベーション」と言う名のガソリンが必要不可欠です。
ガソリンが切れた途端、英語の勉強から遠ざかってしまうものです。
そのガソリンを維持するために、映画や海外ドラマを「モチベーションの維持」として、使うことはとても有効的です。
しかし、「映画や海外ドラマを見るついでに勉強をしよう」というのは良くありません。
なぜなら、コスパが悪いからです。
上にも書いた通り、英語の習得はとても長い道のりです。
「ラクをしながら」という甘い考えだと、ビックリするくらい自分の成長を感じられないはずです。
そのため、きちんとテキストを使い、効率良く勉強し、できる限り速く、TOEIC900レベルまで持って行くべきです。
例えば、このような人がいます。
映画を見て、気になった単語をノートに写し、独自の単語帳を作成するのだそうです。
本屋で単語帳を売っているのに、わざわざ1から自分で単語帳を作成するのです。
コスパが悪過ぎます。
そして、このような骨の折れる作業は、ほとんどの人が途中で挫折するでしょう。
それは映画が楽しいとか以前の問題です。
「単語帳を作る」という作業が楽しくないからです。
そもそも、TOEIC900未満レベルの単語を知らなければ、映画などは歯が立ちません。
いちいち一時停止を押して、書き写す時間がもったいなさ過ぎます。
また、このやり方をしてしまうと、実際には使用頻度の低い単語まで優先して学んでしまうことがあります。
きちんと単語帳を使えば、使用頻度の高い単語から順に効率的に学べます。
また、「日常会話を身に付けたいから、映画などで勉強する」という人もいます。
これも大きな間違いです。
TOEIC900未満レベルの単語帳は、日常会話で使われるような単語ばかりです。
TOEIC900未満レベルの単語を知らずに、映画などを楽しむことは不可能です。
単語帳の単語を堅く感じてしまうのは、映像がないのと、例文が堅いから、ただそれだけです。
単語自体に何も変わりはありません。
また、映画などで、「スラングを学びたい」という人もいるかもしれませんが、スラングは後回しでいいです。
まずは、TOEIC900未満レベルの文を100%近く理解することに全力を注いで下さい。
スラングの優先順位はかなり低いです。
スラングは同じ英語圏でも国によって、もしくは、同じ国でも地域によって、伝わらないことも多いです。
そのようなことに、初めのうちから時間を費やすのはもったいないです。
まずは、TOEIC900以上を目指しましょう。
英語の勉強は、TOEIC900未満レベルの人は、教材を使う方が効率的です。
教材を使い、さっさとTOEIC900以上のレベルまで自分を持って行きましょう。
そして、単語帳で覚えた単語を、映画などを通して、再び出会うことによって、その単語をより自分のものにしていったり、ネイティブの使い方を学んだりするものです。
逆に言えば、TOEIC900レベルは、生の英語の世界のスタート地点にしか過ぎません。
この地点に到達したならば、教材などは投げ捨て、生の英語の世界に飛び込みましょう。
そこは、教材での勉強とは違い、とても楽しい世界です。
こちらの記事も参考にして下さい。