日本人が外国人と比べて労働生産性が低い理由【働き方】
日本人→過程にこだわる
外国人→結果にこだわる
何の仕事でもそうですが、飲食業の仕事でも、覚えなければいけないことがたくさんあります。
例えば、メニュー、食材、食材の場所、解凍するならどのタイミングでどのくらいの量をするのか、ソースの作り方、出す時の皿の種類。
これは万国共通で、どこの国でも同じです。
しかし、これらを覚える過程が日本は異常なのです。
日本では、職場にメモ帳を持っていき、全てをメモします。
写真を撮ったり、動画を撮ってしまえば、一発でより正確なものが撮れるのに。
それをしない、まず第一の理由が衛生面でしょう。
キッチンで携帯のような汚いものは触るなということです。
しかし、携帯を触ったのなら、その後、手を洗えば済む話です。
お客さんに見られるのが衛生面から嫌なのであれば、お客さんに隠れて、もしくは、お客さんがいない時にサッと撮ればいいだけです。
そして、第二の理由は、日本人特有のラクをするな、という考えです。
日本人は本当に物事の過程にこだわります。
過程さえきちんとしていれば、結果は自ずと付いてくる、みたいな考えも浸透しています。
海外では過程は気にしません。
結果のことしか考えてないです。
そして、話を戻しますが、この場合においての結果とは、上記に書いたキッチン内で覚えなければいけないことをいち早く覚えるということです。
翌日には全てを完璧に覚えてくるなんていうのがベストでしょう。
人間は視覚で覚える方が記憶に定着しやすいです。
英単語を覚える時も、なかなか覚えづらい単語があったとしても、その単語の意味を覚える前に、その単語の場所(なんとなく、何ページのどの辺など)から覚えていきます。
ということで、目的を意識するなら、写真の方が断然早いし、効率的で、正確です。
冷蔵庫の中の食材の位置をいちいちメモに取っているのとかはありえないです。
そして、メモを取る時間も時給は発生しているわけです。
上司はそのメモを取っている時間も待っているわけです。
写真をササっと撮って終えてしまえば、空いた時間でより多くのことができます。
僕が海外の飲食店で働いた時に、日本の感覚で、メモを取ろうとしたら、写真で取れば一発なのに、何でわざわざそんなめんどくさいことをしているのか聞かれました。
その時は、携帯が禁止かと思ってた、と言いました(何も考えずにただルールに従う日本人の考え)。
そして、程度の差はあれ、どこの国の飲食店でも衛生面には気を付けているので、携帯を触った後は手を洗うように言われます。
もっと言えば、海外では多くの国がグローブ着用を義務付けられているので、携帯を触る時はグローブを外さなければいけません。
そもそも、外さないと、スマホを操作できませんが笑
この日本人特有の過程をこだわる文化は、外国人には理解できません。
上にも書きましたが、外国人は結果のことしか考えていないので、日本人のような過程だけにこだわる行動を取っていると、頭の悪い人だと思われます。
日本人は労働生産性が悪いとよく言われます。
人によっては、日本人は努力がまだ足りないとか、日本人は効率悪く働いているとか、いろいろあるかもしれませんが、僕が思うのは一つだけです。
日本人は過程にこだわり過ぎです。
結果だけにこだわりましょう。
外国人は生きる上で、自分がしているすべての行動に自分なりの意味を持っています。
もちろん、それはただ楽しいからとか、単純な理由かもしれません。
逆に言うと、ルールだからとか、常識だからとか、自分で納得できない行動は取りません。
すべて自分なりの何らかの目的を持ち、その目的のために行動しています。
周りと合わせる日本では、周りが変わらない限り、日本は一生変わらないと思います。