【元寿司職人が教える裏技】スーパーの寿司を劇的に美味しく食べる方法
スーパーの寿司を劇的に美味しくは食べる方法はずばり、
電子レンジで軽く温める
です。
以下、詳しく説明します。
寿司には大きく分けると、3種類の寿司があります。
カウンターのある寿司屋で食べる寿司、回転寿司、スーパーなどで売られる持ち帰り寿司。
みなさん、これらは何が違うかわかりますか?
感の良い方なら、寿司が作られてから、提供されるまでの時間が違う、と言うかもしれません。
カウンターのある寿司屋は、オーダーを受けてから作り始めます。
回転寿司は事前に作り、レーンに流してあります。
持ち帰り寿司は、事前にパック詰めされ、冷蔵保存されています。
もちらん、これらも正解なのですが、もっと踏み込んだ決定的な違いは、寿司自体の温度なんです。
そもそも、美味しい寿司は、冷たい魚に人肌程度の温度のシャリと言われています。
カウンターのある寿司店ならば、オーダー後に1貫ずつ提供されるため、この冷たいと温かいのバランスを実現することができます。
知らない方も多いかもしれませんが、そもそも、これが目的で寿司屋はカウンターでお客さんの前で握り、握った直後にお客さんに提供できるようにしています。
中級の寿司店であれば、ゲタにまとめて作ってしまうこともあるかもしれませんが、高級寿司店ならば、必ず、一貫ずつです。
冷たいものと温かいものが組み合わさった瞬間に、両者の温度は一体化していくからです。
店の雰囲気等で美味しく感じてしまうこともあるかもしれませんが、違うのは寿司の温度なんです。
そして、回転寿司については、事前に作られているため、いわば、魚とシャリの温度が一体化した、緩い温度の状態となっています。
そして、持ち帰り寿司にいたっては、冷蔵庫で冷やされてしまっているため、魚もシャリも冷たい状態となっています。
私たちは、緩い温度の魚はまだ許せます。
私たちが1番美味しくないと感じるのは、冷たいシャリなんです。
朝、納豆ご飯を食べる時に、冷蔵庫の中から、ご飯を取り出し、レンチンもせずに、そのまま納豆をかけて食べますか?
納豆には、温かいご飯の組み合わせが美味しいはずです。
寿司も同じです。
そのため、冷蔵庫で冷やされた、寿司を食べる時は、魚が変色しない程度に、電子レンジで寿司を温めることをお勧めします。
シャリの温度が変わるだけで、寿司が劇的に変化します。
ぜひ、お試し下さい。
ちなみに寿司ネタ自体の違いは、ここでは度外視してあります。
どんなに高級な魚であろうと、シャリが冷たいだけで、全てを台無しにします。
そのくらい、シャリの温度のパワーは大きいです。