外国人が嫌う日本人の悪癖
まず、前提として、人間誰しも、良い部分と悪い部分があります。
日本人にも良いところと悪いところがありますし、外国人にも良いところと悪いところがあります。
それを踏まえた上で、今回は外国人が嫌う日本人の悪癖を書きたいと思います。
平気で嘘をつく
日本人は相手への思いやりが強い人種です。
相手に不快感を与えないように、平気で嘘をつきます。
楽しくないのに、楽しいと言ったり、美味しくないのに、美味しいと言ったりすることはよくあることです。
ここまではまだ良いですが、ダメなのは、嫌いな上司の前でも好きなような態度でふるまったり、「もう会いたくないな」と思った人に対しても、「また会おう」的なことを言ったりします。
かなり昔の話ですが、僕の実家にホームステイをしにきた外国人がいました。
その子が帰国する時に、僕の父親が軽い気持ちで、「次は両親を連れて、遊びに来なよ」と言いました。
その後、その子から連絡があり、本当に両親と3人で来ることになりました。
その時、僕の父親は、悪い意味で、「まさか本当に来るとは思ってなかった」と戸惑っていました。
このように、心にもないことを平気で言えてしまうのが、日本人の悪いところだと思います。
平気で人の悪口を裏で言う
日本人は陰で人の悪口を言う人が多いです。
ここで、二つのケースを紹介します。
ケース①
以前、スウェーデン人の友達にこんなことを言われました。
「この世の中で1番失礼なことは何だかわかる?
それは、本人のいないところで、その人の悪口を言うことだよ。
何か文句があるのなら、本人に直接、言うのが礼儀だよ。
だって、君が裏で陰口叩かれていたら嫌でしょ?」
日本人は、普段気を使って我慢しているからこそ、その人がいない時に(裏で)爆発しているように思います。
一方で、外国人は我慢はせず、直接、本人に言うべきという考えを持っています。
ケース②
以前、僕はイギリス人と付き合っていましたが、こんなことがありました。
彼女は職場の上司と「給料の支払い遅れ」でモメていました。
そして、ある日、彼女は上司に言いました。
「私は、ボランティアで働きに来ているわけではないから、これ以上、給料の支払いが遅れるのならば、もう出勤しない」。
そして、数日待っても、振り込まれなかったため、彼女は、本当に出勤するのを辞めました。
彼女は幼稚園の先生です。
園児は来ているのに、先生は来ないという大事態です。
そのような状況に陥り、即、振り込まれたそうですが、実は、この一部始終を僕は知らず、出勤しなかった日に、なぜ出勤しなかったのかを僕が彼女に聞いて、そこで初めて、知らされました。
そんな状況の中、何で何も言ってくれなかったのか、少し悲しい気持ちにもなり、僕は彼女に聞きました。
そうしたら、彼女はただ一言。
「これは上司と私の間の問題で、あなたに言ったところで解決しないでしょ?」
まさにこれが外国人的行動で、何かあれば、直接、本人に言う、それは、グチではなく、解決するために直接、本人に言うのです。
すごく納得し、何も言い返せませんでした。
他人に言うと「グチ」になってしまいますが、本人に言うことは決してグチではないのです。
そう考えると、日本人は、本人に言わず、裏でグチを言っていることがすごく多く思います。
グチることによって、気持ちは晴れるかもしれませんが、本人に言わない限り、決してその問題は解決しないのです。
そして、これらが原因で、日本人は鬱になる人が多いのではと思ってしまいます。
以上、外国人が嫌う日本人の悪癖でした。