英語が話せることをブランド化している日本【本当に英語必要?】
日本では英語を話せるということが、ブランド化しているように思います。
まるで高級ブランドの財布やバッグを持つかのように、TOEICのハイスコアを目指している人も多くいます。
これらを持つことにより、まるで自分の価値が上がるかのようです。
何かを頑張るということはすばらしいことだと思いますし、決して否定したいわけではありません。
昔の僕も漏れなく、この1人でした。
しかし、アメリカに住んで、この考えが少し変わったので、お話しします。
まず、日本で出会う日本人は皆、日本語が100%話せます。
これが大前提です。
それプラスで英語を勉強しています。
しかし、海外で出会う日本人は、英語ができますが、逆に日本語が100%できない人も多くいます。
ここで、僕がアメリカで出会った人を3人紹介します。
■Aさん
両親は日本人。
日本生まれ日本育ち。
アメリカ人と結婚し、アメリカに20年以上住んでいる。
子供に日本語を教えようと頑張ったが、全く話してくれない。
旦那さんとの会話はもちろん、職場での会話も英語のみ。
子供との会話も次第に英語のみとなっていき、日本語を次第に忘れていってしまった。
特に日本語の単語が出てこなくなってきていて、「唐揚げ」と「刈り上げ」を間違えたりしていた笑
■Bさん
アメリカ生まれアメリカ育ち。
両親は日本人だが、離婚してしまったため、母親に育てられた。
日本語は母親から学んだため、母親が喋る日本語、つまりは女性が話す日本語しか話せない。
もちろん、英語はネイティブ。
■Cさん
両親は日本人。
アメリカ生まれアメリカ育ち。
家庭内では日本語で会話。
外では英語で会話のため、日本語も英語もネイティブレベル。
ただし、日本に住んだことはないため、日本の文化は全くわからない。
以上、3名を出しましたが、このような人たちと出会うと、自分の英語に対する価値観が壊されます。
自分が何のために英語を勉強してきたのか?
何のためにTOEICなどの資格試験を受けるのか?
そもそも、言語自体について、深く考えさせられます。
そして、当たり前の話ですが、アメリカのような英語が共通語の国に住んだ途端、あなたが英語を話せないことはマイナスとなります。
そして、日本語が話せるということがプラスとなります。
日本とは逆になるということですね。
そして、僕がここで言いたいのは、日本語と英語を100%使えるという人は、日常から日本語と英語の両方を使っています。
残念ながら、人間は、使わなくなった途端に忘れていくものです。
何を忘れるのかというと、単語です。
僕ですら、1年アメリカに住んだだけで、使用頻度の少ない日本語の単語は忘れていきました。
みなさんが過去に使った流行語を使わなくなったから、いつの間にか忘れてしまったことと全く同じことです。
2ヶ国語をキープするということは大変なことです。
日常から両方を使っていなければキープできません。
好きなら続けられますが、努力では難しいでしょう。
みなさんが、英語を勉強をする理由をこれを機会にもう一度、考えてみてはどうでしょうか?
と言いたいですが、上記のような文章を最後まで読んでくれたあなたは、英語好きだと思うので、余計なお世話かもしれませんね笑