日本のお客さんと海外のお客さんの違い
僕は日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国の飲食店で働きましたが、日本でのお客さんと海外でのお客さんはかなり違います。
どう違うかというと、お客さんと店員の関係性が違います。
日本 お客さん>店員
海外 お客さん=店員
以下、詳しく説明します。
日本という国は、お金の話がタブーです。
学校でお金のことは学びませんし、お金に執着している人は心の汚い人だと言われたりもします。
そんな「お金のことなんか気にするな」と言わんばかりの日本なのに、いざビジネスの場となると、お金をもらう側の立場が海外と比べておかしいくらい低いのです。
お金は気にするなと言いながら、めっちゃ気にしてるじゃんという笑
会社では、給料をもらう側の立場が明らかに低いです。
そして、飲食店も同じで、お金をもらう側の立場がかなり低いです。
「お客様は神様」という言葉があるように、お客さんを神様のように扱わなければいけません。
一方、海外では、店員とお客さんの関係性は一対一です。
この一対一の関係性を例を使って説明します。
あなたが友達のハウスパーティーに呼ばれたとします。
食事も用意してくれて、お酒も用意してくれて、とても良い時間を過ごせました。
あなたはその友達に感謝の気持ちを伝えたいとします。
その時に用いるツールがお金なのです。
この状況で、あなたと友達の関係性は一対一です。
そして、サービスを受け、その対価としてお金を渡しています。
この形態はまさに飲食業ビジネスです。
海外では、このような考えがベースにあります。
要は、お金を払うという行為はお礼なのです(チップなんかはまさにお礼ですね)。
なので、海外では、店員がお客さんを上に見ることはしませんし、逆にお客さんが店員を下に見ることもしません(←これが重要)。
よく海外では、店員がフレンドリーだったり、ジョークを言ったりするのも関係性が一対一だからです。
そして、友達が友達に注意するように、海外では店員がお客さんを注意することもよくあります。
また、例えば、閉店間際にお客さんが来た場合、海外ではお客さんを帰すことがよくあります。
お客さんを帰す店員にもビックリしましたが、それをすんなり受け入れるお客さんにもビックリしました。
日本ではお客さんを帰すなんてことは絶対にしません。
帰せばすぐクレームです。
飲食店で働く側として考えた場合、正直言って、海外で働く方がストレスは少ないです。
日本では常にお客さんを立てなければならず、悪く言えば、日本人のお客さんは店員に対して横柄な人が多いです。
日本人はよく「海外の店員は態度が悪い」と言いますが、僕から言わせれば、「日本人のお客さんは横柄な人が多い(上から目線の人が多い)」です。
また、僕がアメリカで働いていた時も、日本人はチップを払わないので、好かれていませんでした。
日本人がアメリカの低サービスに満足していないというのもあるかもしれませんが、感謝の気持ちをお金で表すという文化もないからです。
以上、日本のお客さんと海外のお客さんの違いでした。