英語学習に意訳は必要ない
英語学習において、意訳は必要ありません。
英語の語順のまま、直訳のみでOKです。
意訳とは、映画の字幕や本の翻訳などに使われ、英語を自然な日本語に変換するためのものです。
よくある意訳は「Nice to meet you」です。
学校英語では「はじめまして」と訳しました。
自然な日本語にするためには「はじめまして」で正解です。
ただし、直訳は違います。
そもそも、「Nice to meet you」の正式な文章は
It is nice to meet you です。
直訳すれば、
It is nice → ナイスだよ
to meet you → あなたと会えて
です。
意味がわかれば、どちらでもいいと思うかもしれませんが、それは違います。
なぜなら、別れ際にも
「Nice to meet you」と言う、外国人がいるからです。
この場合は、
It was nice to meet you
と現在形から過去形になり、
It was nice → ナイスだったよ
to meet you → あなたと会えて
となります。
実際には、Nice to meet you より、Nice meeting you と言う人の方が多いかもしれません。
どちらにせよ、会った時も、別れる時もNiceがつきます。
それは、Nice to meet youが「はじめまして」ではないからです。
これを知らずに初めて聞いた時は、混乱すると思います。
僕も初めて聞いた時は、冗談を言われてるのかと、混乱しました笑
直訳で覚えていれば、会えてナイス、帰り際も、会えてナイス、でおかしくありません。
英語では、このようなことがたくさん起こるのです。
意訳で覚えていれば、その単語を聞いた時はすばやく意味がわかりますが、応用が全くきかなくなるのです。
意訳で覚えていると、外国人からしたら予測不能な間違いもおかします。
ただし、直訳で覚えてる人は、多少、文がおかしくても、なんとなく伝わる英文が作れます。
日本語と英語は全く異なる言語です。
英語を学ぶ時は、まずは、英語の語順のまま、単語単位で訳します(文では訳しません)。
慣れてくれば、自然といちいち訳す必要がなくなってきます。
それは、いきなり自然と訳す必要がなくなるのではなく、あなたの中で使用頻度の高い単語から順に訳す必要がなくなっていきます。
「ドア」を「扉」と訳す人はいません。
「ドア」は「ドア」であり、あなたの中で使用頻度が高いから「扉」と訳さなくても、すぐにイメージできるのです。
訳す必要がなくなってくれば、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、全てのスピードがアップします。
大人が英語を勉強するには、日本語を使って勉強した方が早いです。
ただし、ゴールは、英語を使っている時は、頭から完全に日本語が抜けることです。
日本語は英語を覚えるための、ただのツールにしか過ぎません。
冒頭でも述べましたが、意訳は、英語をキレイな日本語に変換するための作業であり、英語を流暢に話したい人とは目的が異なるのです。