自分の意見を持たない日本人
日本人同士で会話をしているとわかりませんが、外国人と話をしていると、いかに日本人が自分の意見を持っていないかが分かります。
例えば、日本とアメリカは戦争をしました。
この事実はほぼ全ての日本人が知っているでしょう。
しかし、外国人はあなたにこう聞いてきます。
「以前、日本とアメリカは戦争したけど、あなたは今、アメリカについてどう思ってるの?」。
日本はアメリカに原爆を落とされたりと、ヒドいことをされたため、さぞ、日本人はアメリカを嫌っているんだろうと思う外国人は多いです。
ほとんどの日本人がこの答えに困ると思います。
もちろん、「何とも思ってないよ」というのも、立派な意見です。
日本人は事実は知っていても、それに対する意見は持ち合わせていません。
僕はオーストラリアの語学学校に1年8ヶ月通いましたが、授業中でもこのような議論は多くありました。
例えば、地球温暖化についてあなたはどう思うか?とか、InstagramなどのSNSの普及についてあなたはどう思うか?などです。
そして、こういった事柄に対して、外国人は自分の意見を持っています。
授業中に聞かれて、自分の意見を伝えたくて、ついつい話し過ぎて、先生に話を止められる人すらいます。
そして、政治や宗教のトピックになってしまうと、議論が白熱し過ぎて、英語の授業ではなくなってしまうため、禁止するクラスすらありました。
よく日本人はシャイだからとか、反対意見を言えないから、議論ができないと言われます。
それは、間違ってはいないと思いますが、根底には自分の意見を持っていないから、そもそも議論ができないのだと思います。
大勢の前ではもちろん、おそらく、1対1の時ですらできないでしょう。
日本という国は、出る杭は打たれるため、みんなと同じが第一です。
それが小さい頃からの習慣として身についているのです。
そのため、日本人が頑張ってる捻り出した意見というのも、結局は、他の日本人とだいたい同じ、当たり障りのない意見になります。
もっとわかりやすい例で言いましょう。
友達5人と集まって、夕飯に行くことになりました。
みんなで、夕飯をどこに行くか決めるとします。
みんなどこ行きたい?となった時に、日本人は、どこでもいいよ、もしくは当たり障りのない豊富なメニューのある居酒屋と言う人がほとんどです。
一方、外国人はそれぞれが違う場所を普通に1人1人言っていきます。
らーめんが食べたい!
ピザが食べたい!
ハンバーガーが食べたい!
公園でバーベキューがしたい!
◯◯の家で材料買ってみんなで何か作ろうよ!
本当に色々な意見が出てきます。
とりあえず、みんながそれぞれ、今、自分がしたいことを言います。
それから、話し合いがスタートするのです。
今から、バーベキューは時間かかるし、包丁もないから買わないとだから、別の日にしようよ!
俺は、今日の昼、ピザ食べちゃったから、違うのがいい!
出し合った意見をみんなで考え、妥協をし合い、結論を出します。
みんな自分の意見と言いつつも、結構軽いものも多いんです笑
なんとなくピザ食べたいかなーぐらいで、ピザ食べたいと言うのです。
誰かがラーメンと言った瞬間に、あ、俺もやっぱラーメンがいいや!なんて変わるのもしょっちゅうです。
それもそれで自分の意見を持つということです。
自分の意見を持つということは、何事に対しても、一回、自分の頭で考えるということです。
それが子供の頃からの習慣として身についているのです。
そのような観点から考えれば、日本人は知識があったとしても、自分の頭を使わない人種だと思います。
日本人はみんなと一緒にルールに従うのが大好きです。
これは、そのルールが本当に正しいのかすらを考えないから、みんなで従うことができるのです。
一方、外国人はむしろ、そのルールに対して、自分が納得できなかったら従わなかったりもします。
海外でよくあるプロテストなども同じことでしょう。
みんな自分の意見を持っているからあのようなことが頻繁に起こるのです。
日本が平和だから起こらないわけではないと思います。
以上、自分の意見を持たない日本人でした。