外国人に人生相談をしてみた結果
僕は外国人に人生相談をしたことがあります。
その答えは日本人と外国人で真逆のものでした。
元々、僕は、準公務員をやっていました。
公務員の仕事とは、ただ法律に則って淡々と仕事を進めていきます。
利益を追求しないのはもちろん、ノルマもありません。
民間会社の人からすれば、全く異なる会社体系なので、うらやましがられたりもしますが、当時の僕は、多くの不満がありました。
まず、1つ目は、仕事に充実感がないということです。
上にも書きましたが、ただ法律に則って仕事をすすめるだけなので、そこに充実感は全くありませんでした。
どんなにマジメに働いても、どんなに怠けていても、給料は同じです。
ニュースに出るような問題を起こさない限り、クビにはなりません。
そして、2つ目は、お客さんに喜んでもらえない仕事ということです。
好きで来るお客さんはいませんし、それどころか、政治の不満まで言われるという、いわば嫌われ役です。
お客さんに喜んでもらえる仕事をしたいなとよく思ったものです。
そんなことを考えているうちに、以前から海外に興味のあった僕は、海外に住みたいという気持ちが次第に強くなっていきました。
インターネットで海外で住む方法を調べまくって、日本人の僕は、海外で寿司職人になるのが一番近い方法だとわかりました。
一番近いと言っても、公務員と飲食業なんて、真逆の職業と言っても過言ではありません。
そこで、僕は日本人の友達と外国人の友達の両方に相談をしました。
そして、驚いたことに、日本人と外国人で答えが全く分かれたのです。
日本人の答えは、「もったいない」でした。
例えば、
・土日休みで残業もほとんどない仕事を辞めるのはもったいない。
・何があっても潰れない安定した職業なんだから、辞めるのはもったいない。
というようなことでした。
一方、外国人の答えは、全く異なりました。
言われたことは、
・それは自分で決めることだ。他人に聞くことではない。
・何に幸せを感じるかは人によって違うから、自分が幸せになれると思える道へと進むべきだ。
というようなことでした。
この時の僕は、外国人の意見に背中を押され、自分が幸せになれるであろう、海外移住への道へと進んでいきました。
そして、今、オーストラリアで寿司職人として働いています。
あの時の決断に全く後悔していません。
しかし、もし、あの時、外国人に相談していなかったら…、
きっと後悔した人生を送っていたことでしょう。