【日本は違う?】資格社会のオーストラリア
日本人でよくこんな勘違いをしている人を見かけます。
それは、日本は資格社会だということです。
資格に関しては、オーストラリアの方が完全に資格社会です。
資格とは、自分のスキルを第三者機関に証明してもらうものです。
就職において、日本で1番強いのは、新卒者です。
企業によっては、TOEIC等で足切りしている会社もありますが、日本の社会全体として、新卒者を欲しがります。
なぜ、企業は新卒者を欲しがるのでしょうか?
それは、社会をまだあまり知らない新卒者の方が、会社の言うことを文句を言わずに全て聞いてくれるからです。
悪く言ってしまうと、簡単に洗脳でき、簡単に奴隷にできてしまうということです。
一方、オーストラリアでは、新卒者を嫌います。
正確に言うと、新卒者を嫌うのではなく、未経験者を嫌います。
理由は簡単で、一から教えるのが面倒なことと、すぐ戦力になって欲しいからです。
それが会社の目的を意識した、スマートな会社経営だと思います。
ちなみにオーストラリアもアメリカも応募時に年齢を伝えることはありません。
面接時に聞かれることは、資格の有無と経験だけです。
年齢を聞くことは失礼に値します。
そのため、オーストラリア人は何かの職業に就きたいのならば、まずその分野の学校へ行き、資格を取るのが当たり前です。
あとは、リファレンスレターという、以前働いた会社からの推薦状も必須です。
ここがオーストラリアの嫌なところなのですが、いざ、資格を取得しても、経験がないということで、採用してもらえない人が多いのです。
オーストラリアでは、スタートを切ることが一番の難関なのです。
これを逆手に取って、無給だけれども、その代わりに推薦状を発行してくれるバイト先?なんて所もあったりします。
あと、資格についてですが、日本は資格ごとに名前も基準もバラバラですが、オーストラリアでは、Certificate1~4、Diplomaなど、基準が統一されています。
これは誰が見てもわかりやすいと共に、オーストラリアが資格社会だということを表しているのではないかと思います。
結構、前の話になりますが、日本の調理師免許を持っているだけで、オーストラリアの永住権を取得できてしまうなんて時代もありました。
そのくらい、資格が重要視されているというのがオーストラリアです。
ちなみに現在は、オーストラリアの都市部に移民が増え過ぎてしまい、政府は移民を制限する対策を取っています。